勉強をしているとき、「ちょっとは考えてごらん」「自分で考えてみて」と声をかけても、すぐに「分からない」と言ってしまう子どもがいます。
保護者の方からも、「うちの子はすぐに諦めてしまうんです」という声をよく聞きます。
なぜ子どもたちは「考える前にやめてしまう」のでしょうか?
そして、「分からなかったとき」には、どう対処すればよいのでしょうか?
「思考しない」4つの理由
1. 成功体験の不足
「考えて分かった!」という経験が少ないと、考えることに前向きになれません。
分からない → 怒られる/つまらない → 考えない、という悪循環に陥ってしまうこともあります。
2. 思考の「型」を知らない
実は、「考える」にも手順や型があります。たとえば、
- 問題の条件を整理する
- 分かっていることと分からないことを分ける
- 似た例と比較する
といったステップを知らないと、どう手をつければいいか分からないのです。
3. 失敗への恐れ・完璧主義
「間違えたら恥ずかしい」「分からないと思われたくない」という気持ちから、あえて考えないふりをするケースもあります。
4. すぐ教えてもらえる環境
周囲の大人がすぐに答えを教えてしまうと、「分からなかったら誰かが教えてくれる」と無意識に思うようになり、自分で考える必要を感じなくなってしまいます。
分からなかったときの対処法
「分からない=ダメなこと」ではありません。
大切なのは、そのあと“どう行動するか”です。
1. 考えた過程を言葉にする
「ここまでは分かった」「ここからが分からなかった」と口に出してみることで、思考が整理され、次にどうすればいいかが見えてきます。
2. 問題文をもう一度読み直す
見落としや読み間違いが原因のことも多く、丁寧に読み直すだけで解決する場合もあります。
3. 似た問題(類題)を解いてみる
似た問題に取り組むことで、構造や考え方のパターンが見えてくることがあります。
4. ヒントをもらう
答えを教えてもらうのではなく、「どこでつまずいているのか」「どこから考え直せばよいか」など、考える方向性のヒントをもらうことが効果的です。
「考える力」はすぐには育たない
思考力は、筋トレと同じで毎日の積み重ねが必要です。
大人がすぐに答えを教えるのではなく、「考える過程」を大切にする姿勢が、子どもの思考力を育てます。
「どうして分からなかったのか」を一緒に考え、「次はどうすればいいのか」を導いてあげることで、子どもたちは「考えることが面白い」と感じられるようになります。
おわりに
思考停止の癖を防ぐには、「考えること」に対する前向きな経験を積ませることが大切です。
ぜひご家庭でも、すぐに答えを教えるのではなく「どこが分からなかったの?」と問いかけてみてください。
子どもたちが自分の力で考え、成長していく姿を、一緒に応援していきましょう!
