大学受験の勉強をしている高校生に、
「今回、なんでこの問題を間違えたの?」
と聞くと、
「ケアレスミスです」
「計算ミスしました」
「単語を忘れていました」
という答えが返ってくることがあります。
しかし、高木塾 学園前校では、それだけで終わらせないようにしています。
なぜなら、
自分がなぜ間違えたのかを正確に分析できなければ、同じミスを何度も繰り返すからです。
そして、ミスの原因を放置したまま問題演習だけを増やしても、なかなか点数は伸びません。
仮に一度良い点数が取れたとしても、それは「たまたま」だった可能性があります。
模試では70点だったのに、次は50点。
過去問では合格最低点を超えたのに、次の年度では大きく下回る。
このように点数に波がある高校生は、一度「自分がなぜ失点しているのか」を細かく分析してみてください。
「間違えた」で終わらせない
例えば、英語の長文問題を間違えたとします。
そのとき、
「長文が苦手だから」
で終わらせていないでしょうか。
これでは原因が大きすぎます。
本当に分析するなら、
・そもそも英単語の意味を知らなかった
・熟語を知らなかった
・文法事項を理解していなかった
・単語は分かるのに文構造を取れなかった
・関係代名詞の先行詞を間違えた
・代名詞が何を指しているか分からなかった
・比較関係を逆に読んだ
・筆者の主張と具体例を区別できなかった
・本文は読めていたのに選択肢の意味を取り違えた
・時間が足りず、焦って根拠を確認しなかった
など、さまざまな原因が考えられます。
同じ「長文問題を1問間違えた」でも、原因によって次にやるべき勉強はまったく違います。
単語不足なら、単語を覚える。
文構造が取れていないなら、英文解釈をやる。
文法知識が曖昧なら、文法に戻る。
選択肢の吟味が甘いなら、「本文のどこを根拠に選んだのか」を確認する練習が必要です。
だからこそ、
「何を間違えたか」よりも「なぜ間違えたか」が重要です。
数学の「計算ミス」も、本当にただの計算ミス?
数学でも同じです。
テストが返ってきて、
「ここは計算ミスだから、本当ならできていた」
と言う高校生がいます。
しかし、その計算ミスはなぜ起きたのでしょうか。
例えば、
・途中式を省略しすぎた
・符号を雑に扱った
・暗算で処理しようとした
・問題用紙のスペースをバラバラに使った
・焦って見直しをしなかった
・公式を曖昧に覚えていた
・そもそも解法に自信がなく、計算に集中できなかった
という可能性があります。
ここまで考えなければ、次のテストでも同じことが起こります。
「計算ミスに気をつける」
だけでは、具体的な改善策になっていません。
例えば、
途中式を1行増やす。
符号が変わるところを必ず書く。
最後の5分は計算問題だけを見直す。
ここまで具体的な行動に落とし込んで、初めて「ミスを分析した」と言えます。
「ケアレスミス」という言葉で逃げない
個人的に、大学受験では「ケアレスミス」という言葉には注意した方がいいと思っています。
もちろん、人間なので単純なミスをすることはあります。
しかし、
同じ種類のケアレスミスを何度も繰り返しているなら、それはもう偶然ではありません。
そこには必ず何か原因があります。
問題文の条件に線を引いていない。
途中式を書かない。
設問を最後まで読まない。
時間配分を決めていない。
分からない問題に時間を使いすぎる。
こうした「自分の癖」が原因になっていることがあります。
それを、
「またケアレスミスした」
だけで終わらせてしまう。
すると、次の模試でも同じように失点します。
点数に波がある人ほど「原因分析」をしてほしい
模試や過去問で、
60点→75点→52点→68点
というように、点数が大きく上下する高校生がいます。
もちろん問題の難易度による違いもあります。
しかし、毎回のように点数が大きく変わる場合、
自分の実力で取れている点数と、たまたま取れている点数が混ざっている可能性があります。
本当に実力がついてくると、
「このレベルの問題なら、これくらいは取れる」
という最低ラインが少しずつ上がってきます。
大学受験で大切なのは、最高点を一度出すことではありません。
本番で合格点を再現できることです。
過去問で一度だけ70点を取れたとしても、本番で45点なら意味がありません。
逆に、
65点、67点、63点、69点……
と安定して合格最低点を超えられるのであれば、かなり戦える状態になっています。
大学受験では、
「取れたことがある」より「安定して取れる」ことの方が重要です。
間違えた問題は「宝の山」
高校生にとって、間違えた問題は嫌なものだと思います。
できれば見たくない。
解説を読んで、
「ああ、そういうことか」
と納得して次へ進みたくなる。
しかし、大学受験ではむしろ逆です。
間違えた問題には、自分の点数を伸ばすための情報が詰まっています。
正解した問題を何度眺めても、自分の弱点はなかなか見えてきません。
しかし、間違えた問題を10問、20問と並べて、
「自分はなぜ間違えているんだろう?」
と分析すると、共通点が見えてくることがあります。
英語なら、
「自分は単語よりも、構文が複雑になったときに崩れている」
数学なら、
「解法は分かっているのに、途中式を省略した問題で失点している」
国語なら、
「本文は読めているけれど、自分の感覚で選択肢を選んでしまっている」
などです。
ここまで分かれば、次に何を勉強すればいいのかが見えてきます。
高木塾では「正解したか」だけでは見ません
高木塾 学園前校では、問題演習をするときに、
「○だった」
「×だった」
だけで終わらせないことを大切にしています。
特に大学受験では、
なぜその答えになるのか。
なぜ自分は間違えたのか。
次に同じ問題が出たらどうすれば間違えないのか。
ここまで考えることが重要です。
また、実は「正解した問題」にも注意が必要です。
なんとなく選んだら当たった。
二択まで絞って勘で選んだ。
公式を適当に当てはめたら答えが出た。
こうした問題は、答案上は○でも、本当の意味では理解できていません。
むしろ、
「たまたま正解した問題」こそ危険です。
そのまま放置すると、次に同じ知識を問われたときには間違える可能性があります。
だから、
○か×かではなく、「自分の力で再現できるか」まで確認する。
これが大切です。
勉強時間を増やす前に、自分の失点を見てみよう
「毎日3時間勉強しているのに伸びない」
「参考書を何冊もやっているのに模試の偏差値が上がらない」
そんな高校生は、勉強量だけを増やす前に、一度これまでの模試やテスト、問題集を見返してみてください。
そして、間違えた問題について、
なぜ自分はこの問題を間違えたのか?
と考えてみてください。
単語不足なのか。
知識不足なのか。
理解不足なのか。
演習不足なのか。
読み間違いなのか。
時間配分なのか。
自分の癖なのか。
原因が分かれば、やるべきことも変わります。
逆に、
原因を分析せず、ただ問題を解き続けるだけでは、同じ失点を繰り返す可能性があります。
大学受験は、勉強した時間だけで決まるものではありません。
自分の弱点を見つけ、その原因を一つずつ潰していく。
その積み重ねによって、
「たまたま取れた70点」
を、
「いつでも取れる70点」
に変えていく。
高木塾 学園前校では、大学受験に向けて問題の解き方を教えるだけではなく、生徒自身が「なぜ間違えたのか」を考え、自分の課題を把握できるようになることも大切にしています。
模試や過去問の点数がなかなか安定しない高校生ほど、まずは自分の答案を分析するところから始めてみてください。
点数を伸ばすヒントは、新しい参考書ではなく、すでに間違えた問題の中にあるかもしれません。
