こんにちは。高木塾 学園前校です。
最近、大学受験の勉強法として「参考書学習」が非常に注目されています。
YouTubeやSNSでも、
「この参考書をやれば関関同立に合格できる」
「この順番で参考書を進めれば偏差値が上がる」
「塾に通わなくても参考書だけで大学受験はできる」
といった情報を目にする機会が増えました。
もちろん、高木塾でも参考書を使った学習は非常に重要だと考えています。
実際、大学受験では授業を受けている時間よりも、自分で勉強する時間の方が圧倒的に長くなります。
そのため、自分で参考書を進められる力は必要です。
しかし、ここで一つ考えてほしいことがあります。
同じ参考書を使っているのに、なぜ成績が大きく伸びる生徒と、ほとんど伸びない生徒がいるのでしょうか。
高木塾で高校生を指導していて感じる原因の一つが、
「参考書に書いてある文字は読めていても、その内容を正確には読めていない」
ということです。
「文字を読む」と「内容を理解する」は違う
参考書学習というと、
「参考書を読む」
↓
「問題を解く」
↓
「丸付けをする」
↓
「次へ進む」
という勉強になりがちです。
しかし、本当に大切なのは、
その参考書に書かれている内容を、自分がどこまで理解できているか
です。
例えば英文法の参考書に、
「この場合は後ろに動名詞をとる」
と書いてあったとします。
それを読んで、
「なるほど」
と思う。
そして次のページへ進む。
しかし、
「なぜここはto不定詞ではダメなの?」
「この動詞の場合は?」
「実際の英文の中で出てきたら見分けられる?」
と質問すると答えられない。
これは、
読んではいるけれど、理解できているとは言えない状態
です。
数学でも同じです。
解説を読んで、
「なるほど、この公式を使えばいいのか」
と思った。
ところが数字や条件が少し変わると解けない。
これも、解説の文字を追っただけで、考え方そのものを理解できていない可能性があります。
「分かったつもり」が参考書学習では一番怖い
参考書学習の難しいところは、
自分では理解できていると思ってしまうこと
です。
授業であれば、先生から、
「これはどういう意味?」
「なぜこの式になる?」
「じゃあ、この場合はどうなる?」
と質問されます。
そこで答えられなければ、
「あれ?自分は理解できていなかった」
と気づくことができます。
しかし、一人で参考書を読んでいる場合は違います。
誰も質問してくれません。
解説を読んで、
「分かった」
と思えば、そのまま次へ進めてしまいます。
そして参考書が一冊終わる。
本人からすると、
「この参考書は一周しました」
となります。
しかし実際に問題を解かせてみると、できない。
大学受験でよくある、
「参考書は何冊もやっているのに、模試の偏差値が上がらない」
という状態です。
問題は、参考書の冊数ではありません。
一冊の内容をどこまで理解し、自分で使える状態にできているかです。
参考書を「終わらせること」が目的になっていませんか?
最近は、
「この参考書を○月までに終わらせる」
「夏までにこのルートを終える」
という学習計画を立てる高校生も増えています。
計画を立てること自体は非常に良いことです。
しかし、ここにも注意が必要です。
参考書学習では、いつの間にか、
「理解すること」ではなく「終わらせること」が目的になってしまう
ことがあります。
今日は10ページ。
明日は10ページ。
予定通り進んでいる。
チェック表にも○がついている。
一見、順調に見えます。
しかし、
「昨日勉強したところを説明してみて」
と言われたら説明できない。
「もう一度、何も見ずに解いてみて」
と言われたら解けない。
それでは、予定表は進んでいても学力はそれほど進んでいません。
大学受験で重要なのは、
「何ページ進んだか」ではなく、「何ができるようになったか」
です。
読解力は国語だけの問題ではありません
「文章を正確に読む力」というと、国語の話だと思われるかもしれません。
しかし、実際にはすべての教科に関係します。
文部科学省の資料でも、読解では単に文字を追うのではなく、字句の意味を理解し、情報を統合したり推論したりすることが含まれています。
また、読めない原因についても、「単語そのものが分からない」「知っている単語でも文脈に合わせて意味を解釈できない」「書き手が何を言いたいのかを捉えられない」など、複数の要因が指摘されています。
これは参考書学習にもそのまま当てはまります。
数学なら、
「この条件は何を意味しているのか」
「なぜここでこの公式を使うのか」
英語なら、
「この文法説明は何を言っているのか」
「例文のどこがポイントなのか」
現代文なら、
「筆者は結局何を主張しているのか」
物理や化学でも、
「この公式がどのような条件で成立するのか」
を読み取らなければなりません。
つまり、
参考書学習ができる生徒には、そもそも「書いてある内容を正確に理解する力」が必要なのです。
「良い参考書を買えば伸びる」わけではない
今は非常に分かりやすい参考書がたくさんあります。
参考書について調べれば、
「この参考書がおすすめ」
「関関同立ならこのルート」
「産近甲龍ならここまで」
といった情報も簡単に見つけられます。
しかし、
良い参考書を持っていることと、その参考書を使いこなせることは別です。
これはスポーツと似ています。
良い練習メニューを知っているだけで上手くなるわけではありません。
実際に正しいフォームで練習し、できていないところを修正し、それを繰り返す必要があります。
勉強も同じです。
大切なのは、
「何を使うか」だけではなく「どう使うか」
です。
成績が伸びる生徒は「自分の言葉で説明できる」
高木塾では、生徒が問題に正解しただけで「理解した」と判断しないようにしています。
例えば、
「なんでこの答えになる?」
「この式はどこから出てきた?」
「この英文の主語と動詞は?」
「この文法はどういうルール?」
と確認することがあります。
そこで、自分の言葉で説明できるかを見るためです。
本当に理解できている生徒は、ある程度自分の言葉で説明できます。
反対に、
「なんとなく」
「そう書いてあったから」
「解説を見たら分かる」
となっている場合は、もう一度確認が必要です。
参考書の解説を見ながらなら分かる。
答えを見た直後なら解ける。
それだけでは、入試本番では使えません。
何も見ずに、自分で考えて再現できるところまで持っていく。
ここまでやって初めて、参考書の内容が自分の力になっていきます。
だから高木塾では「自分で勉強できる力」を育てたい
高木塾 学園前校では、
ずっと塾の授業を受け続けなければ勉強できない状態
を理想とは考えていません。
最終的には、自分で参考書を読み、自分で問題を解き、自分で間違いを分析して勉強できるようになってほしいと思っています。
大学受験では、自学自習の時間が非常に重要だからです。
ただし、
「参考書を渡して、あとは自分でやってください」
ではありません。
最初は、
何を読むべきなのか。
どこが重要なのか。
どこまで理解すればよいのか。
間違えた問題をどう復習するのか。
本当に理解できているのか。
こうした部分を一緒に確認します。
そして少しずつ、
「正しい参考書学習のやり方」そのものを身につけてもらう。
これが大切だと考えています。
参考書学習で伸びないなら、「参考書」ではなく「読み方」を見直そう
参考書学習をしているのに成績が上がらない。
そんなとき、
「もっと良い参考書があるのでは?」
と考えて、次の参考書を探す高校生は少なくありません。
しかし、その前に一度確認してみてください。
今使っている参考書について、
「なぜそうなるのか、自分の言葉で説明できますか?」
「解説を閉じても、もう一度自分で解けますか?」
「昨日勉強した内容を、今日も覚えていますか?」
ここに答えられないのであれば、参考書を変える前に勉強方法を見直す必要があります。
参考書は、非常に優れた学習ツールです。
しかし、
参考書を買っただけでは成績は上がりません。
参考書を読んだだけでも成績は上がりません。
書かれている内容を理解し、自分で再現し、問題で使えるようになるまで繰り返す。
そこまでやって初めて、参考書学習は成果につながります。
高木塾 学園前校では、大学受験を目指す高校生に対して、単に「この参考書をやりなさい」と指示するのではなく、参考書の内容を本当に理解できているのかまで確認しながら指導しています。
関関同立・産近甲龍などの大学受験を考えている高校1年生・高校2年生は、早い段階から「自分で正しく勉強できる力」を身につけていきましょう。
