【大学受験対策】なぜ全問解こうとする?合格する人ほど「問題を捨てる勇気」を持っている|高木塾学園前校

高木塾学園前校です。

受験生の皆さんに、一つ質問です。

「入試問題は、すべて解かなければいけないと思っていませんか?」

模試や過去問演習をしていると、難しい問題に何分も時間を使ってしまう生徒がいます。

分からない問題を何とか解こうと粘り続け、気づけば残り時間がほとんどない。

その結果、本来なら解けたはずの問題に手をつけられず、試験が終わってしまう。

これは非常にもったいないことです。

受験において大切なのは、全問正解することではありません。

合格最低点を超えることです。

入試は満点を取る競争ではない。

大学や学部、入試方式によって合格に必要な得点は異なります。

しかし、共通しているのは、必ずしも満点を取る必要はないということです。

仮に、ある入試で合格に必要な得点が70点だったとしましょう。

100点を取ろうとして難問に時間を使い、結果的に60点で終わる。

一方、難問を後回しにして、解ける問題を確実に取り、75点を取る。

合格に近いのは、当然後者です。

「すべての問題を解こうとする努力」と「合格するための努力」は、必ずしも同じではありません。

ここを理解してほしいと思います。

合格する受験生ほど「解く問題」を選んでいる

成績が伸び悩む受験生ほど、問題を最初から順番に解こうとする傾向があります。

第1問から解き始め、難しい問題に出会っても、その場で何とかしようとする。

しかし、入試問題は必ずしも難易度順に並んでいるわけではありません。

最初の方に難しい問題があり、後半に比較的解きやすい問題があることもあります。

そこで必要になるのが、問題を見極める力です。

例えば、問題を次の3つに分けて考えます。

① 確実に解ける問題

まずはここで得点を積み重ねる。計算ミスや読み間違いを防ぎ、確実に正解することが重要です。

② 時間をかければ解けそうな問題

残り時間や配点を考えながら取り組む。解法の見通しが立つのであれば、挑戦する価値があります。

③ 現時点では解くのが難しい問題

いったん後回しにする。ほかの問題を解き終えてから、時間があれば戻る。

この判断ができるだけでも、得点の取り方は変わってきます。

問題を捨てるとは、諦めることではありません。合格するために優先順位を決めることです。

「難しい問題を解ける人」が必ず合格するわけではない

受験勉強をしていると、難問が解けることに価値を感じがちです。

もちろん、難しい問題を解く力は素晴らしいものです。

しかし、入試本番では、難問を1問解くことよりも、基本問題を3問確実に正解することの方が重要な場合があります。

特に数学では、難しい問題に時間を使いすぎた結果、後半の基本問題を解く時間がなくなるケースがあります。

英語でも、分からない単語や一文にこだわりすぎて、長文全体を読み終えられないことがあります。

国語でも、一つの選択肢に悩み続け、ほかの設問を確認する時間がなくなってしまうことがあります。

大切なのは、

「この問題を解けるか?」だけでなく、「この問題に今、時間を使うべきか?」と考えることです。

関関同立の英語長文でも同じことが言える

関関同立の英語長文では、語彙力・文法力・英文解釈力に加え、文章を論理的に読む力が求められます。

しかし、すべての英文を完璧に日本語訳しなければ、問題が解けないわけではありません。

知らない単語が出てきても、前後の文脈から意味を推測できる場合があります。

一文の構造が分からなくても、段落全体の主張を理解できる場合があります。

逆に、一文の意味を理解することに時間を使いすぎて、文章全体の論理構造を見失ってしまうこともあります。

英語長文で重要なのは、すべての単語を知っていることではなく、文章全体を理解し、設問の根拠を見つけることです。

分からない箇所で必要以上に立ち止まらず、読み進める判断も必要になります。

ただし、何となく読み飛ばすことと、論理的に読み進めることは違います。

普段の学習では、分からなかった英文の構造や単語を丁寧に復習する。

一方、試験本番では、限られた時間の中で得点につながる読み方を選ぶ。

この使い分けが大切です。

普段の勉強では「捨てない」。本番では「捨てる勇気」を持つ

ここで誤解してほしくないことがあります。

問題を捨てる勇気が必要だからといって、普段から苦手な問題を避けてよいわけではありません。

むしろ、普段の勉強では、解けなかった問題にこそ向き合う必要があります。

なぜ解けなかったのか。

知識が不足していたのか。

解法を思いつかなかったのか。

時間が足りなかったのか。

問題の条件を読み間違えたのか。

高木塾学園前校では、こうした原因を一つひとつ分析することを大切にしています。

そして、過去問演習では、単に点数を見るだけでなく、

「どの問題を確実に取るべきだったのか」

「どの問題に時間を使いすぎたのか」

「どの問題を後回しにするべきだったのか」

という視点でも振り返ります。

普段の勉強では、できない問題をできるようにする。

本番では、できる問題を確実に得点する。

この2つは、決して矛盾しません。

合格まであと20点。その20点をどこで取るのか?

例えば、過去問で合格目標点まであと20点足りなかったとします。

このとき、難しい問題を解けるようにすることだけが対策ではありません。

英語の文法問題で取りこぼした5点。

数学の計算ミスで失った5点。

国語の選択肢を最後まで検討できずに落とした5点。

時間配分を間違えて手をつけられなかった問題の5点。

こうした失点を減らすことで、目標点に近づける可能性があります。

もちろん、実際の配点や失点原因は一人ひとり違います。

だからこそ、答案を分析する必要があります。

「もっと勉強しよう」ではなく、「どこであと20点を取るのか」を具体的に考える。

これが受験戦略です。

高木塾学園前校が大切にしていること

高木塾学園前校では、ただ問題を解かせて、解説をして終わる授業ではなく、一人ひとりの課題を見つける指導を大切にしています。

分からない原因が基礎にあるのであれば、前の単元まで戻る。

知識はあるのに得点できないのであれば、演習方法や解答の過程を見直す。

時間配分に課題があるのであれば、過去問演習を通じて解く順番や優先順位を考える。

同じ志望校を目指していても、必要な勉強は生徒によって異なります。

大切なのは、勉強時間を増やすことだけではなく、合格に必要な得点を取れる状態に近づけることです。

関関同立・産近甲龍を目指す高校生にも、こうした考え方を持ってほしいと思います。

受験生へ。全問解こうとしなくていい

最後に、受験生の皆さんへ。

入試本番で、解けない問題が出てきても焦る必要はありません。

難しいと感じる問題があるのは、自分だけとは限りません。

大切なのは、その問題にこだわり続けるのではなく、冷静に次の問題へ進めることです。

満点を目指して失敗するより、合格点を確実に取りにいく。

そのために、普段から基礎を徹底し、過去問を分析し、自分が取るべき問題を見極める練習をしていきましょう。

合格するために必要なのは、すべての問題を解くことではありません。

取るべき問題を、確実に取ることです。

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